photo by Tatsuki Ihara
早朝の庭は、しっとりしていて静か。
ぴとっ。
子どものカエルがひっつく、小さな吸盤の冷たさ。
@2016.7.24
おたまがえるの季節。
水から出て、初めて外の空気を吸ったとき、どんなことを思うのかな。
おたまがえるの気持ちになろう、と目をつむってみる。
すると、初めて逆上がりが出来た時のことや、自転車のわっかを外してこげるようになった時のことを思い出した。それは、小学校1年生。
故に、おたまがえるは、小学校1年生。
@2016.7.21
かめさん。両手をわちゃわちゃー!@2016.5.24
田んぼからカラコロカラコロかえるの歌が聞かれるようになりました。
そして、今年もオシドリさんがやってきました。@2016.4.8
冬場に水をはって、山の栄養たっぷりの水を田んぼに入れます。化学肥料をやらなくても自然の本来の生きる力を引き出せるように。
また、水田があると水鳥がやってきます。
冬も田んぼは生き物で賑やかです。
いよいよ脱穀。
せっかくみんなでかけた稲束をまた下ろしてしまうなんて、もったいないなあ。
でも、あんなにどっしりとしていた稲束は、お日様のおかげですっかり軽くなって、ひょいひょいと持てます。
稲木は、お米という重たい重たい荷物から解き放たれて、心がほっとしたに違いありません@2015.9.6
9月22日「ど田舎の田んぼで稲を刈るより遊ぼう」
19,29日に参加出来なかった2家族さんが稲刈りに?遊びに?来てくれました。
子どもとつるんで遊ぶのは、本当に面白いです。
予想だにしないようなことをしたり、要領悪いことをしたり、無駄なことしたり、無茶言ったり、たまにいいこと言ったり。
子どものまっすぐな思考回路。
わがまま言ったかと思えば、すごく優しいことを一生懸命考えていたりする。
後先考えず夢中になること、大きくなるにつれて減ってしまうけど・・・
子どもが、私の引き出し引っかき回して、私が忘れている大事なモノを目の前にほっ散らけていく。それを片付けようと手に取った時に気づく。
それにしても今日はよく遊んで笑ったなぁ。楽しい稲刈り(?)でした(笑
9月19日・20日「ど田舎の田んぼで稲を刈りながら遊ぼう」
二日間で12段の稲木のはざがけがほぼ終わりました。
みんな、それぞれの地域でそれぞれの用事があるけれど、1年のうち田植えと稲刈りと2回だけ、この田んぼで会う約束。
食べものを作るという生きる原点的な労働を、人の身体と知恵を使って行いましょう。昔も今も何も変わらない、同じことです。
作業の後のヒコーキ飛ばしも、秋空に思いをはせる素敵な時間でした。
子どもたちと好きなことを好きな場所で、というのは空飛ぶことを夢見るように楽しくてわくわくします。また子どもたちを見守るお父さんお母さんの優しさが大好きです。
能家の静かな田んぼが、出来合いではあるけれど、つかの間、子どもの声で賑やかになって、集落のおじいちゃんおばあちゃんが昔を思い出して笑顔になってくれる、それも嬉しいことのひとつ。
田んぼで結ばれる心のつながり。
来て下さった皆さん、素敵な1日をどうもありがとうございました。
自分の写真はだいきらいなのですが…唯一ここにだけアップ。今回、初めて昔の作業着を身につけたので。
これは、能家のおばあちゃんが、私のために押し入れの奥から引っ張り出してくれたものです。
汗を吸う、洗濯にも強い丈夫な生地で、動きやすいように作られています。中でも帯やタスキがオシャレなことに興味を持ちました。普通に、かわいい。
でも、泥んこの田んぼに入るのに、どうしておめかしをするんだろう。
労働歌、というのがありますが、明るい歌詞やノリのいいテンポである場合が多いです。
辛い労働こそ明るく乗り切るというような前向きな精神。
昔の女性は、大変な重労働を田んぼや山で行ってきました。その時には花や蝶のかわいい布を手縫いし、おめかしして外に出て行ったのです。
今はオシャレな服がありあふれていますが、この労働着一着は、私の持っているどの服よりもお気に入りです。一生着続ける服だろうと思うのです。
秋の風物詩、稲木の出来るまで。
4.5mの12段稲木、登ると穂の揺れる秋の田んぼが一望できて、思わず紙ヒコーキを飛ばしたくなるのです。@2015.9.13
5月24日・25日「ど田舎でのんびり田植えをしよう」終了♪
今年も、たくさんの家族連れの皆さんとワイワイガヤガヤ田植えが出来ました♪
普段静かな能家集落が賑やかな子どもの声でひっくり返った二日間。
何よりも脱線時間が楽しい!子どもの大いなる遊び心に尊敬…
以下、二日間の田んぼの様子です↓↓↓
あ…そういえば、肝心な田植えの写真が…ないようです。笑
お父さん、お母さんと、大人な子どもの皆さんが、時には腰をさすりもって、作業してくださいました。
本当にありがとうございました!今日の田植えの思い出が、夏の草刈りの辛さも吹っ飛ばす原動力になります。植えていただいた苗を大事に大事に大きく育てなあかんな…と思えます。
翌日、能家の集まりがありました。見に来られていたおじいちゃんたちが、子どもが蛇を振り回していた話など、田んぼの話題で盛り上がりました。おじいちゃんの子どもの頃のやんちゃなことを思い出したようです。
子どもの遊びって、人生の宝物なのですね。
二日間で、2,3反もの広い田んぼを刈り取り、12段のはざがけをしました。
9家族もの皆さんにお手伝いいただきました。
みんなで和気あいあいと稲刈りをしていると、昔も手刈りをしながら、家族やお手伝いのご近所さんと、いろんな会話があったのかな、なんて思います。
「稲を刈って束ねてかける」いかにも単純な作業ですが、無駄な力を使わず、要領よく手早く行うために、昔の人は様々な工夫を重ねてきました。そのちょっとした手つき、順番がとても大事で、まさに暮らしの結晶ともいえます。
まるで自分の田んぼのように作業に協力してくださった大人の皆さんに感謝です。
子どものみんなも、あっちこっち遊んだり駆け回ったりしながらも、田んぼの作業をしてみて、人の手で自然と向き合うことの大変さとか、その中で、暮らしの中で身につけてきた知恵、工夫なんかを感じてくれたかな・・・と思います。
「昔は大変だった」とよく言いますが、子どもたちはそれを比較することができません。
人の身体ひとつ、自然の中に放り込んで、自然を”目の当たり”にした時、自分の手で何をどこまで出来るか、自分の心がどこまで向き合えるか、ということを感じる。それは、昔の人が暮らしの中でしかと経験してきたことです。
いくら楽で便利な世の中になっても、一貫して変わらないものがいつも底辺にあることを、田んぼのある暮らしは教えてくれます。
皆さん、田舎のおばあちゃん家を訪ねる感覚で、また遊びに来て下さい。@2014.9.27.28
6月8日田植えの2回目は、25人あまりで1反の田んぼを手植えしました。
大きなヘビさんやモリアオガエルの登場により、朝から大忙し!
雨の止み間に行ったイモリ競争では86匹のダントツ新記録(笑
雨は雨なりに、集会所の畳の上で、おはぎ作りと団らん。地元のおばあちゃんの子どもの頃のお話など、ゆっくりおしゃべり。
初めてなのに、どことなく懐かしい。自然も人もこの場も、そしてしぐれる雨でさえ、ひとつひとつが優しく素朴な空間でした。
5月29日、田植え準備をしていたら、トラクターが田んぼの深みにはまって動けなくなってしまいました。
道から離れていて車や重機も入れないところ。
自力で救出劇を繰り広げること約1日半、貴重な時間を棒に振る切なさ。
それこそ1センチ単位でじわじわ引き上げ続ける辛い作業でした。
6月1日、田植えが始まりました。昨年はウツギの白い花が満開でしたが、今年はまだピンクのタニウツギが残っています。
いいお天気になりました。
自然大好きな子どもたちと生きものと遊んだりどろんこになりながら、静かな能家に子どもの高らかな声が響き渡る、素敵な1日でした。
能家の皆さんも顔を出してくださり、植え方のコツや昔のお話を聞かせていただきました。
ひと作業終えた後は、集会所の畳の上で、スイカやおもち、持ち寄りのお菓子なんかでちょっと団らん。
機械で植えれば早くて楽ですが、みんなで手間暇かけて共同作業。一見無駄の多いように見えますが、そこには”すごく大事な見えないもの”がたくさん包まれています。