まさるさんは今年から、80数年住み慣れた能家のこの地を離れ、湖の近くの町にお引っ越しされました。
またひとつ、家の灯りが消えました。
まさるさんといえば、畑。毎日毎日朝早くから夕方暗くなるまで畑で作業をされていました。
まさるさんの軽トラのクラクションが響くと、「あ、今日もまさるさん元気だな」と思えるのです。
カーブにさしかかる道沿いのこの畑は、誰もがスピードをゆるめて、ユニークな柵や休憩小屋を見て微笑む、そんな畑でした。
せめて畑だけでも、という思いで耕しました。
サルに食われないものだけでも、とコンニャクなどを作付けしてくださいました。
背丈を超える大きなヒマワリを植えよう!
畑に灯りがつきました。
土を耕し続けて生きてきた人には、それをやめられない理由がある。
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